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「アビエス(モミの木)」
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一般的にアビエス類は暑さに弱いと言われます。
日本にも数種類自生していますが、どれも標高と緯度の高いところに生えています。
クリスマスツリーのモミの木はウラジロモミ(Abies homolepis)が主流。
福島県から中部地方、紀伊半島、四国の亜高山帯にかけて自生しています。
さらに低い所に生えているのがモミ(Abies firma)で若木の葉先が2裂にとがっているという特徴があります。
関東から西の平地でも庭木として流通しています。
このほかに、ウラジロモミより標高の高いところに生えるオオシラビソ(Abies mariesii)やシラビソ(Abies veitchii)。
北海道ではトドマツ(Abies sachalinensis)のように美しいモミの木が自生しています。
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| ウラジロモミ(成木) |
ウラジロモミ(葉裏) |
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当園で栽培しているモミの仲間はすべて園芸品種で接木繁殖されたものです。
苗は若木のうちにオランダから輸入、最初の一年間はポットで管理します。
ポット栽培で最も気をつけなければならないのが夏場の管理。
炎天下の地中では信じられないほどの高温となるため、寒冷紗の下での管理が必要です。
また、灌水の加減も大切。
絶対にポット内を過湿にしてはいけません。
夏はどうしても頻繁に灌水しがちになだけに、ポット内の土の状態をよく観察していきます。
一年ポットで栽培した苗を畑や庭に植え込みます。
これが不思議……露地に下ろしたものはたいした手入れもしないのに良く育ちます。
やはり露地の地中温度がそれほど上がらないことや、水分の調節が自然にできていることが大きな要因ではないでしょうか。
その他の気遣う点としては、西日のきれる場所と水はけのよい土目に植えることです。
アビエス類を扱って約10年、難しいと分かっていてもその美しさに魅了されて止めることはできません。
さて、栽培中の品種を何点か紹介していきましょう。
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アビエス・ラジオカルパ
Abies lasiocarpa
アルプスモミと呼ばれ、北米アラスカ西部からコロラド州にかけて分布。
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アビエス・ラジオカルパ・コンパクタ
Abies lasiocarpa Conpacta
矮性品種で樹形は広円錐形、分枝が旺盛、枝葉はこんもりと。
葉色は灰青色、新葉はクリーム色を帯びる。
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アビエス・ラジオカルパ・アリゾニカ
Abies lasiocarpa Arizonica
葉色が澄んだ銀青色で大変美しい品種。
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アビエス・コンカラー・ビオラシア
Abies concolor Violacea
コロラドモミと呼ばれ、北米西部のオレゴンからメキシコにかけて分布。
モミ属の中では最も乾燥に強い。針葉は長く銀白色の美しい品種。
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アビエス・コリアーナ・シルバーロック
Abies koreana Silverlock
チョウセンシラベと呼ばれ、朝鮮半島南部や済州島、沿海州南部に分布。
葉が内側に反り返り、裏面の銀白色、表面の濃緑色とのコントラストがユニークで美しい。
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| アビエス・コリアーナ |
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| アビエス・コリアーナ・シルバーロック |
葉の様子 |
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アビエス・ノードマニアーナ・ペンデュラ
Abies nordmanniana Pendula
コーカサスモミと呼ばれ、コーカサス西部、黒海沿岸、ギリシャの亜高山等に分布。
枝は若干湾曲しながら下垂、針葉は短く光沢のある濃い緑色。
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ほかにも沢山の品種があります。
流通しているのはヨーロッパなどで品種改良されたものがほとんどです。
「コニファー集」も参考にしてください。
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